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キッチンの使いやすさはそれぞれ | リフォームにおけるキッチンの選び方

2025/07/25

リフォーム

キッチンの使いやすさはそれぞれ | リフォームにおけるキッチンの選び方

キッチン本来の目的は調理ですので、シンクの広さや深さ・材質、コンロの機能、適切なカウンターの高さ、収納力、お掃除のしやすさなど、考えなければいけないポイントがいくつもありますが、本当に使いやすいキッチン空間を創るには作業動線の観点からレイアウト自体を再検討する必要があります。

 

 

キッチンにいる夫婦

 

 

ワークトライアングル

 

キッチンの基本的なレイアウトパターンはI型とL型、Ⅱ型といわれる配置です。これ以外にもU型やアイランド型等色々とあるのですが、今回は基本的な3パターンについてご紹介します。

シンク、コンロを1列に並べた配置がI型、L字に並べた配置がL型、2列に並べた配置がⅡ型です。それぞれ一長一短があり、それを判断するひとつの材料としてワークトライアングルとよばれる考え方があります。

シンク、コンロ、冷蔵庫に向かって正面中心に立っていただいた点を線で結ぶと三角形ができます。この三角形の各辺の距離のバランスを考え、現在の作業動線に無理な点がないかを分析していく考え方です。

各辺の距離が短すぎると調理・配膳に要するスペースが不足し、長すぎると無駄な動きが多くなりキッチン作業での疲労が大きくなってしまいます。もし今キッチンにどこか使い勝手の悪さを感じられていたら、まずはこのワークトライアングルが適切かどうかの検討をおすすめします。

ワークトライアングルが適切でないのにキッチン設備自体の交換をしても、作業動線に無理が生じている状態は変わらないためです。この三角形の合計は360cm〜660cmが適当であるとされています。

 

 

ワークトライアングルとキッチンレイアウト

 

ワークトライアングル

作業動線の三角形の合計が360cm〜660cmが適当であるとされています。

 

 

I型キッチン

 

I型キッチン

 

I型キッチン

 

 

 

L型キッチン

 

L型キッチン

L型キッチン

LIXIL

 

 

Ⅱ型キッチン

 

2型キッチン

 

2型キッチン

 

 

 

 

I型とL型、Ⅱ型のワークトライアングルの違い

 

キッチンのレイアウトによりワークトライアングルは大きく変化しますが、基本的に同じ条件下ではL型、Ⅱ型、I型の順に動線は短くなります。

最も普及しているI型よりL型とⅡ型の方が作業効率的には良いレイアウトですが、L型は設置にある程度広いスペースの確保が必要となり、コーナー部の奥行がデッドスペースにならないよう工夫が必要です。Ⅱ型は2列の間隔を適切に保たなければ逆に使い勝手が悪くなってしまいます。

またこの2つのレイアウトはシンクとコンロが一直線上に並んでおらず、振り返りの作業が多くなるため、バリアフリーのキッチンとしてはあまり適しているとは言えません。横歩き作業の方が体にご負担がかからないというケースの場合は、I型のままで冷蔵庫や日常的に使う加熱調理機器等の位置を工夫したプランを検討するか、収納量が落ちますが壁付けを対面にしてダイニングとつなげ、配膳作業のしやすいレイアウトを検討するのもひとつの選択肢となります。

 

 

 

対面キッチンとLDK

 

近年壁付けだったキッチンのレイアウトを対面にしてダイニングとリビングをつなげ、LDKに変更したいというお声をよくいただきます。

LDKの空間をつくることで、調理中もご家族とコミュニケーションがとりやすくなり、調理してから配膳の動作も移動を最小限に抑えることができます。

 

 

 

最後に

 

今の作業動線に無理が生じてないかを確認してレイアウトを検討していく方法についてご案内してきました。

 

キッチンにはレイアウトだけでなく、高さも使いやすさに関係してきますので、実物を体験できるとよりよい選択ができるでしょう。生活協同組合アイネットコープ埼玉では、取り扱いメーカーのショールームへのご案内も行っております。予約などもこちらで対応することができますので、ぜひ実物をみて見ることをおすすめします。